特殊リハビリテーション入院

慢性期運動麻痺

促通反復療法(RFE)入院(2 or 4週間)→上肢、手指、下肢

  • 麻痺した手や足を操作(促通治療)することで意図した運動(随意運動)を実現し、反復することで 運動に必要な大脳から脊髄までの神経回路を再建・強化することを目的とした治療法です。 振動刺激療法、電気刺激療法を併用することも促通反復療法の特徴です。
  • 脳卒中治療ガイドライン2015で上肢機能障害に対するリハビリテーションで※1グレードBです。 自動運動の高頻度の反復を実現した運動療法が運動障害や上肢機能障害に有効であるという報告があります。下肢への効果も発表されています。

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ボツリヌス療法リハビリテーション入院(3週間)→上肢、手指、下肢

  • ボツリヌス療法とはA型ボツリヌス毒素を筋肉内に注入すると、神経筋接合部を阻害して筋弛緩作用を示します。痙縮筋に対して、筋緊張を抑制し、阻害されていた拮抗筋の運動をリハビリテーションにて促していきます。
  • 脳卒中ガイドライン2015で痙縮(上下肢)にするリハビリテーションで※1グレードAです。痙縮の軽減、関節可動域の増加および日常生活上の介助量軽減に有効です。

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rTMSリハビリテーション入院(約2週間) → 上肢、手指

  • 低頻度刺激で健側大脳の活動性を低下させ、健側大脳から病側大脳にかかる半球間抑制を減弱させることで、機能代償部位を抑制から解放させて活性化させます。その状態でリハビリテーションを行うことにより、効果を増大させます。

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※1脳卒中治療ガイドライン2015 グレード 
A : 行うよう強く勧められる                          
B : 行うよう勧められる

パーキンソン病のリハビリテーション

LSVTⓇBIG入院(約4週間)  対象:運動障害

  • パーキンソン病の症状の運動機能低下/動作緩慢が対象となります。動作の大きさをターゲットとし、集中的な高い努力で実施し、自己校正を汎化させるプログラムです。
  • アメリカで開発され、世界で使用されています。パーキンソン病診療ガイドライン2018でパーキンソン病のリハビリテーションで有効性が報告される療法の中で名前が挙がっています。

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LSVTⓇLOUD入院(約4週間) 対象:言語障害

  • パーキンソン病の方は、気づかぬうちに小さな声になりがちです。大きな声を出すことを意識するプログラムで、声を大きく出す習慣を身に着けて、日常会話の音声と発話の両方を改善していきます。
  • パーキンソン病患者の音声及び発話障害に対する治療法として、レベル1のエビデンスと有効性を確立され、その他の神経障害にも適応可能な初めての発話療法です。

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就労支援

  • 恒生かのこ病院では、脳血管障害後(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍など)の片麻痺や 高次脳機能障害に対する就職、復職支援を行っております。就職・復職に対するリハビリだけでなく、外部の就労支援機関との連携を図り、フォローアップも行っております。

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