脳卒中の後遺症は、発症後およそ半年を超えてしまうと、リハビリテーションを行っても大きな麻痺の回復はもうそれ以上は望めないと考えられています。そのため歩くことはできても、麻痺側の手は使えないという患者さまが大勢いらっしゃいます。しかし近年、脳卒中発症後数年が経過していても手の麻痺の改善が見込める治療法rTMS(反復性経頭蓋磁気刺激療法)が、世界的に注目されています。
磁気を発生させる8の字コイルのついた機械を使用し、頭の外側から大脳を連続的に刺激することにより、下の図のように、障害された脳を活性化するrTMS治療(反復性経頭蓋磁気刺激)と集中的なリハビリテーションを併用することで機能回復を図ります。
rTMSは、すべての後遺症に対し効果がみられるわけではありません。効果が期待できるのは、脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血など)が原因の上肢麻痺(片麻痺)のみです。
※手首を曲げないで指のグーパーができること。少なくとも親指・人指し指・中指の3指が曲げたり伸ばしたりできる(全く力が入らない、手を握ったら離せない場合は適応外となります)。
15日間の入院となります。
■スケジュールには変更があることをご了承ください。
※14日目のPMは上肢機能評価のみ実施となります。
個別リハビリ、自主トレーニングの内容に関しましては、その方の回復段階や目標に応じて、 担当療法士が随時、対応させて頂きます。
当院にて、診察を受けていただく必要がございます。診察は予約制になっておりますので、
診察を希望される方は下記までお電話ください。また、診察結果により治療が適応外となる場合が
あることをご了承ください。当日は健康保険証とかかりつけ医の紹介状が必要となります。
※1.電話予約の際に適応基準項目について、当院受付スタッフより説明させていただきます。
※2.紹介状はrTMS希望時、他院かかりつけの場合のみ。
TEL 078-277-1611
受付日時 平日 13:00~17:00(祝日除く)
rTMSはいくら位かかりますか?
≫加入されている保険により異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
rTMSは、上肢(手)の麻痺のみが対象ですか?
≫はい。当院では、上肢麻痺のみを対象に実施しています。